「キャズム」読了

キャズム

posted with amazlet on 06.06.23

ジェフリー・ムーア 川又 政治
翔泳社 (2002/01/23)
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ハイテクベンチャー関係者必読の書
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　恐らく、テクニカルタームを駆使し、内容の反復を一切やめれば、本書のページ数は１０分の１以下になっただろう。じゃあ、何故それをしないのか。これは、本書の読者の対象がマーケターに留まらず、経営者や営業、実際の開発者も含まれるからだ。そうしたのは恐らく、本書にもあるが、キャズムを越えるには、社員が一丸となって取り組む必要があるから、という信念からだろう。
　素晴らしいのは、まるで読者が「主体的に」疑問を持ったように見せかける辺りだ。例え、それが俺のようなマーケティングのド素人であっても。そして、疑問を持たせたらすぐに解決策を示す。これを細かく続けることで、常に読者の興味をそそり続け、最後まで読ませるのだ。でも、流石に最終章はマーケティングの概念を理解する必要があったので、読みづらかったけど。
　また、キャズムを越える越えないは別として、「何故自分たちはこれだけやってるのに、周りからの反応がイマイチなんだろう」という状況に答えるためのヒントもあると思う。他、大事なことが多すぎで、ピックアップして紹介なんてムリ。これは是非読むべき。