「まどろみ消去」「幻惑の死と使途」「夏のレプリカ」読了

 昨晩から読んでたというのもあるが。

まどろみ消去―MISSING UNDER THE MISTLETOE
森 博嗣
講談社
売り上げランキング: 22459
おすすめ度の平均: 4.0
5 気楽に・・・
3 文体にハァハァ
4 良い。実に良い。
幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC
森 博嗣
講談社
売り上げランキング: 76206
おすすめ度の平均: 4.0
3 もう一度読みたいという気が起こらない
5 森博嗣マイベスト
4 トリックが
夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER
森 博嗣
講談社
売り上げランキング: 42283
おすすめ度の平均: 4.5
5 すべては夢の中で起こったように。
4 前作の
5 名前が逆さまなことに気づいた?
 個人的にだが、「幻惑の死と使途」が、現時点ではシリーズの中で一番いい。ある種の美しさがある。
 そういや、「詩的私的ジャック」ぐらいから、犀川にどんなことをさせると彼らしく、それでいて面白おかしいものができるかという手応えを作者は掴んでいるように感じる。そのときの感想では書き逃したが、

 犀川創平は、テーブルの上にこぼれたソースをじっと見ていた。スカンジナビア半島の形に似ていたからだ。それから、そのソースでできた地図を気をつけながら、彼は手を伸ばしてアルミの灰皿を取った。
(「詩的私的ジャック」 P40)

 ですでに爆笑してたりする。どんだけ笑い上戸やねん、という気もしなくもないが。これについては、犀川の人間像が分かってないと「WTF?」で終了なので、それこそ内輪ネタという気もしなくもない。まあ、個人的には一般的なのより、多少内輪向きの方が面白いように感じるけど。また、そういう精神構造だからヲタクなんだけど。