ベースのピック弾きとか

 K氏への私信みたいになるが。
 自分の中では少なくとも、ラテンやジャズのようなジャンル的に割と古い音楽は、いくらアタックが必要といってもピックで得られるアタックとはモノが違うと考えている。だから、「その手の音楽に、ピックで得られるアタック、ひいてはサウンドは必要か」をもう一度問うてみた方がいい。
 また、アタックは個々人の手の構造、ベースの質、その他諸々の条件によっていかようにも変わるから、あまり真剣に悩み過ぎない方がいいと思う。そんな俺は、多少アタックを意識して弾くことと、アンプのイコライザをいじるくらいしかしてないけど。

リズム楽器としてのベースに求められるコトは
ピック弾きなら対応できる。

 あまり真剣に意識したわけではないし、また人に言ったこともないんだけど、自分は指弾きだけで最低でも3〜4種類は使い分けてる。そのどれも、出てくるリズムは違うと思うし、また、こういう細かいニュアンスの差をピックで表現できるのだろうか。とは言いつつ、ま、ぶっちゃければ、俺はピック弾きができないんだけど。それでよくベーシストやってこれたと思われそうだけど、それはジャンル選択がよかったから、というわけで。
 話がずれた。一口に「リズム」といっても、そもそも指かピックかだけで大きく二分されるのだし、奏法を少し変えるだけでいかようにもリズムを変化させられるんだから、「どっちかでOK」ということにはならない。また、特にドラムとベースは、自分自身をリズムマシン(=豪華なメトロノーム)にしちゃいけない。あなたは人間だし、技量には関係なく、あなたにしか出来ないことがある。もしもベースやドラムをリズムマシン代りにしか考えていない人がいたら、彼にはその程度の音楽性しかない、と割り切った方がいい。