「ハウル」見た

 なんか、神話のモチーフをパッチワークのように繋ぎ合わせたような映画に感じた。そして、自分がそう見てたからかも知れないが、通奏低音の様な「戦争」というものが、どこか異質なものに思えてしょうがなかった。二人のことを描くのに、「ハウルが一人戦地に赴く」という以外、戦争というものにあまり接点を見出せなかった。神話で彩った不思議な恋物語(そして冒険)を描きたいのか、イデオロギーとしての反戦をとにかく叫びたかったのか、ちょっと迷ってしまった。
 意外だったのが、キムタクの好演。そういう見せ方があったか、みたいな。やっぱし、ちょっとでも感情的になるシーンでは「ああ、やっぱキムタク」と思ってしまったが、そうでない時はそれなりに役作りができてるな、と思った。ただ、ドラマじゃあれは無理だな。やっぱ、声だけだからできることだね。