自分が思うビッグバンドの方向性…
特に、今いるバンドで目指したいこと。
- 「何ができるか」ではなくて、「何をしたいか」というスタンスで演奏する
- 学バンとは違う「スウィング」の捉え方
- 各楽器、最低一人は「ソロをやりたい」という気持ちを持ってる
1.について。これは、俺が「いない」時から既にやってたことなので、パス。ってか寧ろ、俺がもっと見習わなきゃな…。
2.について。学バン界でよく見られるやりとりらしいんだけど、
例)
A「この曲ってさ、裏拍がイーブンだよね」
B「いや、イーブンよりもちょっとだけ後ろだよ」
そもそも、こういうやり取りがすでにアウチ!ってことに気づいて欲しいよなぁ。またトンデモをぶちかましたりすると、そうやってスウィングを論理的に検証しようとするのって、「神は実在するのか」ということを大真面目に考えてるように見えてしまうんですよ。神がいるかどうかは、その人の内的事実として受け入れられてるかどうかが重要なように、スウィングそれ自体も、まず「そういうもんだ」ってとこから入らないと、と思う。それこそ、ブルース・リー大先生の"Don't Think. Feel !"なんですよ。
最後に3.について。確かにビッグバンドはアンサンブルありきだし、ジャズのスウィングフィールがないとやってけないのは勿論なんだけど、「ソロもやってみたい!」って気持ちがないと、「ジャズ・ビッグバンド」としての面白味は半分しか味わってないように思うんです。重要性の比率では、カッコいいソロをやることが6だとしたら、残りの94は「ソロをやってみたい!」って気持ちなんです。"And That's That"でつとむが「ソロをやりたい」と言い出して、もしかしたら状況が好転するかも、と期待してたんだけど、そうならなくて残念。ってか、なまじ最近ショウゴがソロを吹けるようになってしまったから、みんなそれに頼りきりになってる印象がある。それはちと、ビミョー。あと、秋吉敏子が言ってて、俺もそれに影響されてるんだけど、アンサンブルだけではジャズとしては成り立たないと思う。あ、書き譜ソロもアンサンブルの一部ですよ。暗譜してるか否かの差でしかないっす。たとえどんなに自分で「こんなのショボい」と思おうが、「これが自分のソロだ!」という実感があると、もっと面白くなるとおもうんだけどなぁ…。
こんな感じです。この3本柱が全部できるようになると(特に3番)、社会人ビッグバンドの中でもオンリーワンのポジションが得られるのではないかと。また、これを全部の学バンができるようになれば、確実に山野は(いい意味で)変わると思う。でもこのままだと、山野は「大学吹奏楽コンクール・ビッグバンド部門」になりそうで怖い。ま、どうでもいいといえばどうでもいい話ではあるんだけど。