暫く禁酒したい、かも
飲むとアレ、じゃなくて、飲んだ後アレ、っつーか。酔って何かするってことは何もないんだけど。
あー、酒飲んだ頭でヘッセの詩集なんか読むんじゃなかった。暫くダウン。
なんという日々のせつなさ!
どんな火によってもわたしはあたたまらない、
太陽も私にはもうほほえまない。
何もかもがうつろで、
何もかもが冷たく、つれない。
やさしく澄んだ星さえも
慰めるすべもなく私を見つめている。
恋もまた死ぬということを、
しみじみと知った日から。
ーー「せつない日々」 P.93
私はどんな愛にも値しません。
ただ燃え果てるばかりで、どんなふうに燃えるかは知りません。
私は、雲の中から発する雷光です。
風です、あらしです、メロディーです。
しかし私は喜んで愛をいくらでも受入れます。
歓楽と犠牲を受入れます。
涙がどこにでも付きまといます、
私は人に親しまず、心もかわりやすいのですから。
私が心がわりしないのは、自分の胸の中の星に対してだけです。
この星は破滅をさし示し、
あらゆる喜びを拷問に変えるのですが、
私はやはりこの星を愛し、たたえるのです。
私はネズミ狩る男、誘惑者にちがいありません。
はかなく消える苦い喜びをまき、
あなた方に、子どもであれ、動物であれ、と教えます。
そして私の主人は、案内者は、死です。
ーー「ある女性に」 P.145
ヘッセ 高橋 健二
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